振り込め詐欺などの特殊詐欺被害で、被害者が現金を引き下ろす金融機関で犯行を水際で食い止めようと、県警は窓口での詐欺被害者への正しい対応方法などを再現ドラマなどでまとめたDVDを作製、配布を始めた。同様の取り組みは埼玉のほかに東京、愛知、静岡の3都県だけで、県警生活安全企画課は「窓口担当の人は交代するので、金融機関の全体的な対応力を上げてほしい」と期待している。(宮野佳幸)
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 DVDでは、窓口や現金自動預払機(ATM)で現金を引き出そうとする詐欺被害者への声かけの要領などについて解説。埼玉りそな銀行の協力を得て、金融機関職員の声も取り入れた再現ドラマを通じて分かりやすく学べるようにした。
 再現ドラマの内容は、息子をかたる男から「300万円必要なんだ」と電話を受けて現金を調達しようとする高齢女性が来店。女性が現金で引き出すことにこだわり、落ち着きがない様子を見て、女性職員が上司に相談、最終的に詐欺だと判断した支店長が警察に通報する。警察官に促されて女性が息子に電話すると、詐欺だったことが分かる-という物語になっている。
 DVDは県内の金融機関計1700店舗に配布予定。ほかにも、携帯電話で通話しながらATMを操作しているのは詐欺被害者の可能性が高く、被害者は現金の使い道をリフォーム代などと説明する特徴があることなどを紹介している。
 同課によると、平成28年1~11月に金融機関の窓口で詐欺被害を防止できたのは744件、計13億2443万円に上った。一方で、防ぎきれなかったのは229件、8億1209万円で、被害防止の余地を大きく残している。
 同課の沢田賢孝次席は「金融機関は被害防止の最後のとりで。まだ防げる被害はあるので、そこをフォローしてもらいたい」と話している。

引用元 特殊詐欺防止に「金融機関は最後のとりで」 埼玉県警が対策DVD配布 – 産経ニュース