■「ハードル下がった」
 選挙年齢が引き下げられて初の国政選挙だった今年7月10日投開票の参議院選挙。若者の投票率が伸び悩んだことから、県選挙管理委員会は20日、県内で初めて、大学での選挙出前授業を行った。学生に政治判断能力を身につけてもらうのが狙いで、情報収集の仕方や投票方法を説明し、模擬投票も行った。 
 この日受講したのは群大教育学部1年生ら約120人で、高橋望准教授の「日本国憲法」の授業の中で行われた。
 県選管の20代の若手職員が「若者の投票率が低いと、若者の意見が政治に反映されにくくなり悪循環に陥る」と警鐘を鳴らし、「今は情報を集める方法がたくさんある。一つの情報にとらわれず、その裏側もきちんと見極めてほしい」などと訴えた。
 授業では模擬投票も行われ、県知事を選ぶ設定で、架空の立候補者3人が行う政見放送を聞き、学生が実際に投票をした。
 同学部1年の市村彩奈さん(19)は「選挙は行ったことがなく、よく知らなかったので勉強になった。(候補者の)名前を覚えなきゃいけないのかとか、投票用紙は折るのかなど、体験しないとわからないことがたくさんあった。今回の授業で、選挙に対するハードルが下がった」と話した。別の男子学生(19)も「親と一緒に投票に行ったことはあるが、授業を聞いて少し身近になった」と話した。
 今夏の参院選の県内の投票率は50・51%。県選管によると、18歳が48・12%だったのに対し、19歳は36・99%、20代は34・1%と低迷した。
 県選管は平成25年から中学や高校で出前授業を行ってきたが、大学生向けには、学内に啓発ポスターを掲示したりグッズを配布するなどにとどまっていた。
 今回、高橋准教授が「予想外に選挙に行く人が少なく、学生から『敷居が高い』『選挙に行っていいのか』などという声があり、なんとかできないか」との思いから、県選管にオファーし、実現した。
 県選管は「今回の学生の体験をフィードバックし、それを元に今後も大学生へのアプローチをどのようにしたらよいのか、検討したい」としている。

引用元 若者の選挙離れストップ! 県選管、群馬大で出前授業 政見放送聞き模擬投票 – 産経ニュース